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更年期障害で起こるめまいについて

 

高・低血圧や貧血でめまいを訴える女性は多いものですが、更年期には更に自律神経の乱れがめまいを引き起こすことがよくあります。更年期障害で起こるめまいには2種類あり、多くは「浮動性のめまい」もうひとつは「回転性のめまい」と呼ばれるものです。

 

「浮動性のめまい」は、からだがふわふわ浮いている感覚を伴うものです。自律神経の乱れが主な原因ですが、必ずしもそれがきっかけというわけではなく、更年期においては脳血管障害を抱えやすいことも浮動性のめまいの一因とされていますから、注意が必要です。脳血管障害は、高血圧や、脱水状態で血がドロドロになっているときに起こりやすい脳梗塞などが挙げられます。

 

このことから激しい浮動性のめまいを伴う場合は、たとえ更年期障害の疑いが強い場合であっても、内科・耳鼻科も受診するようにしましょう。また、浮動性めまいが起きた場合は、座ったり横になるなど、からだをゆっくりと安静な状態にするようにします。姿勢を急に変えるときに起こりやすいため、症状が収まってからも、急に立ち上がったりはしないようにしましょう。

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そして「回転性のめまい」ですが、こちらは周囲の風景がくるくる回っている感覚を伴います。原因は内耳によるもので、平衡感覚が低下するために吐き気を催すこともあります。こちらも浮動性のめまいと同じく、原因が他の病気である可能性があります。めまいに加えて耳鳴りや難聴、吐き気などもある状態や、からだを安静にしても数十分以上収まらない場合は特に、メニエール病などの病気の疑いが強くなります。

 

「浮動性めまい」「回転性めまい」ともに、どちらも対処法はからだを安静にすることですが、症状が軽いめまいだけの場合には特に治療は必要ないとされます。ただし頻繁だったり、長時間めまいに悩まされたり症状が重い場合には、やはり耳鼻科や内科で治療を受けるようにしましょう。

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