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更年期のやっかいな汗、その対処法

 

自律神経の失調が原因で起こるほてりや発汗は「ホットフラッシュ」と呼ばれ、更年期障害の代表的な症状として知られています。原因は自律神経の失調ですから、漢方薬やホルモン剤といった薬や、意識して自律神経を整える「自律訓練法」などの治療で改善が期待できます。

 

また、多汗が起きるとつい汗そのものを止めたいと考えがちですが、汗にはからだの老廃物を外に出す役割がありますから、無理に止めようとすることはあまりお勧めできません。やはり自律神経を整え、不要なときには汗が出てこないようにすることが大切です。そのためには、ゆったりとお風呂に浸かったり、運動をするなどして毎日必要な汗をしっかり出しきっておくことも効果があります。

 

日頃ホットフラッシュにおそわれた際の対処としては、汗をこまめに拭き取ること。放っておいては汗から体温が奪われ、体の冷えに繋がってしまいます。他には、下着を吸汗性の良いものに変えるだけでもかなり過ごしやすくなります。汗の匂いが気になる場合はまず食事から肉(牛・豚・鶏)を減らし、臭いの原因となるたんぱく質と脂質を断ちます。

 

そしてたんぱく質は豆類から良質なものをとるようにすると、汗そのものが匂いにくくなってきます。(特に大豆に含まれる大豆イソフラボンは、更年期に低下する女性ホルモン「エストロゲン」とそっくりの働きをしてくれることから、更年期障害の改善にも役立ち一石二鳥です。)

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他にも、匂いの原因はほとんどが脇や胸からの汗ですから、お風呂あがりにその辺りにデオドラント製品を使っておけば、翌日かなりの匂いを軽減することができます。匂いが消えていることが自覚しやすい分、外に出たり人と会うことが以前より楽しくなりますよ。ただし更年期は肌が敏感になりやすいため、なるべく肌に優しい物を選ぶようにしましょう。

 

また、ホットフラッシュにかかわらず、汗をかくことで脱水症状が続くと血管が詰まりやすくなってしまいますから、汗が気になる時には特に積極的に水分を取るようにします。ちなみに、バセドウ病などの甲状腺の病気によっても発汗が過剰になってしまうことがあります。症状が進行すると甲状腺が腫れたりするのですが、初期症状は更年期障害とよく似ているため、汗がひどく出る場合には安易にホットフラッシュと決めつけず婦人科医などに相談しましょう。

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