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低体温は更年期障害の温床
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体温を図ってみたとき、平熱が36℃よりも低い人は「低体温」の状態です。体温が低いとホルモンバランスや自律神経が乱れて、免疫力や代謝が低下したり、内臓の働きが悪くなります。と、ここまで聞くと、これとよく似た”あの”症状が思い浮かぶかもしれません。そう、更年期障害です。もちろん低体温の人は更年期障害を引き起こしやすく、そのせいで元々の症状が更年期に増悪することもあります。
逆に、更年期の自律神経の乱れが低体温を引き起こし、それによってますます更年期が辛くなってしまうことも…まさに負のスパイラルです。また、低体温は更年期障害にかかわらず、様々な病気の種を育てる”温床”になってしまいます。からだの機能が低下することで、ウイルスやがん細胞などの”本来なら取り除けるはずの脅威”を見逃してしまうのです。体温が低いだけで病気のリスクが高まるなんて…こんなにおそろしいことはありませんよね。
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そんな低体温を根本から解決するには筋肉をつけるのが一番…なのですが、ただでさえ筋力が低下していく更年期に、維持ならともかく新たに筋肉を鍛えるというのはなかなか難しいものがあります。もちろん運動を行えば筋肉や骨は強くなりますし、脂肪は燃焼できて健康に近づくことは間違いないのですが、平熱をあげるほどの筋肉をつけられるかというと、決して若いころのようにはいかないのが現実です。
ですから更年期の低体温には、運動以外にも意識してからだを内側から温めることを心がけましょう。入浴はシャワーで済ませず、ゆったりと湯船でリラックス。食事や水分はなるべく温かいものを口にして、冷たいものは避けます。また、食事はたんぱく質を多く摂るようにします。たんぱく質は、脂質・炭水化物(糖質)と合わせて”エネルギーを産生する三大栄養素”と呼ばれており、脂肪よりも消化しやすく、炭水化物(糖質)よりも多くの熱を生み出します。
つまり、食べるだけで体が温まります。たんぱく質摂取におすすめの食品は大豆プロテイン(ソイプロテイン)で、食事と一緒、または運動後に飲むと、からだがより長時間温まっていることが実感できます。ただしたんぱく質も摂り過ぎると体脂肪になってしまいますから、この場合もやはり適度な運動は必要です。このように、筋肉の素であるたんぱく質と運動の組み合わせは、熱を生むだけでなく同時に低体温への最大の改善策である筋肉を育てる事にもなりますから、まさに”二石三鳥”です。
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