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更年期障害とは
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人生のうち、およそ45歳から55歳頃が更年期とされていますが、その時期に現れる様々な不調を指して「更年期障害」と呼ぶことがあります。月経不順とその後の閉経は更年期の女性には必ず現れる症状ですが、それ以外になんらかの不調が現れた場合、原因はこの「更年期障害」である可能性があります。
特に多くの女性が訴える代表的な症状は、のぼせやほてり、多汗で、他にも
○手足の冷え
○動悸・息切れ
○頭痛
○めまい
○不眠
○気分の落ち込み
○皮膚や髪のトラブル
○便秘
○むくみ
○頻尿・尿漏れ
…など、更年期に起こり得る不調は多岐にわたります。原因となる病気がないのにこれらの症状が起こることを「不定愁訴」と呼び、特に更年期に、女性ホルモンの減少によってきたすものを「更年期障害」というわけです。
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もちろん、更年期に入った女性が必ずしも更年期障害を経験するわけではないのですが、全く症状を感じずに更年期を終える女性は全体の10%程度とされています。そして、更年期障害を感じる残り90%の人のうち、治療を必要とするほど症状が重い人は15〜30%です。残り85〜70%の人は症状はあれど、そこまで辛いと感じることはほとんど無いまま、更年期を過ごせているとされています。
更年期障害はホルモンの変化やストレスなどで引き起こされるもので、病気ではありません。症状が重くとも、正しく向き合い適切な治療を受ければ軽減できますし、うまく更年期を乗り切ってしまえば穏やかな老年期が待っています。どんな人にも起こり得るものですが、「更年期障害は必ず治る」ということは間違いありません。
ただし、更年期障害と似ていても原因が全く別の病気である場合もあります。多汗は甲状腺ホルモンの異常によるものかもしれませんし、動悸や頭痛は高血圧でも引き起こされます。気分の落ち込みや体のだるさは糖尿病やうつの可能性も。病気を引き起こしやすい年齢だからこそ、まずは病院で診察を受け、原因をはっきりさせることが大切です。
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