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更年期でうつのような症状が出てきたら要注意

 

更年期の初期には月経不順に加え、ホットフラッシュや冷えのような自律神経失調が起こります。これらを”更年期症状の黄色信号”とすると、イライラや気分の落ち込み、不眠といった症状は”赤信号”に相当します。多汗や肩こりといった黄色信号の症状もなかなか厄介に感じるものですが、特に不眠やイライラ、うつのような”精神・神経症状”は、間違いなく家庭や仕事に支障が出てしまいますから、注意が必要です。

 

更に症状が重くなってしまうと、「くよくよしてはいけない」「頑張らなければ」と自身を奮い立たせようとしても、できなくなってしまうことがあります。努めて前向きになろうとしても、無理なのです。更年期障害による不調が、本当のうつに発展してしまうことだってあります。放っておくといつのまにか「気持ちの問題」ではないところにまできてしまうのが、更年期障害の精神症状です。

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そんな更年期の精神症状に対してよく効く薬は、漢方薬です。場合によってはホルモン剤の併用治療が行われたり、向精神薬が一緒に出されることもあります。更年期のうち、閉経を挟んで5年ほどの期間に症状が表れたのであれば更年期障害が原因の不調である可能性は高く、それによる症状ならば更年期さえ過ぎてしまえば治ります。

 

個人差はありますが早くて3ヶ月、長くて3年〜5年程度で治療が完了するようです。ただし注意するべきなのは、本当に精神疾患を(または更年期障害と同時に)発症している場合です。この場合は婦人科だけでなく、心療内科や精神科、神経科などによる専門的な治療を受ける必要があります。

 

更年期障害・精神疾患のいずれによるものであっても、心の不調は治ってみれば、
 
「どうしてあんなことで悩んでいたんだろう」
「もっとはやく治療しておけばよかった」

 

と思うことが多いようです。

 

心の不調は、おしゃれをしたり趣味を楽しんだり、友人や家族と楽しい時間を過ごすことでも改善されます。ですが行動することが億劫になってしまっていたり、何をしても気分が晴れない場合などは、まずは薬の助けを借りることで生活を改善していくための気力を取り戻しましょう。

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