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更年期の自律神経失調症はつらくてたまらない

 

「自律神経失調症」という言葉は、多くの方が耳にしたことがあると思います。主にストレスや不規則な生活、運動不足、疲労、虚弱体質によって引き起こされ、病気が見つからないにもかかわらず心身ともに様々な不調が表れる症状です。ちなみに、更年期には卵巣が寿命を迎え、女性ホルモン”エストロゲン”の分泌量が大きく減少するのですが、このエストロゲン、実は自律神経の調整に大きな役割を持っています。

 

つまりこれが減少すると、自律神経が乱れてしまいます。そのうち、ホルモンが減少した状態でも問題なくからだが機能するようになるのですが、慣れるまでの期間には個人差があります。閉経が更年期にかならず訪れる現象である以上、ホルモンの減少と自律神経失調は、たとえ健康的な人であっても避けられません。約1割の幸運な人は全く症状を感じずに過ごせますが、残りの9割の女性の間にあるのは、”症状の程度の差”だけです。

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普通の自律神経失調症であれば、原因は生活習慣によるものが大きいため、まずはこれを改善することが第一の治療法となります。ですが更年期障害における自律神経の乱れは、ホルモンの減少という自然な生理現象で起こるものであるため、これだけでは足りません。元々自律神経が乱れやすい人だけでなく、健康的な人であっても更年期には重い症状が表れてしまう可能性があります。

 

そんな自分ではどうしようもない理不尽な症状であるからこそ、更年期には必要なときに薬やカウンセリングに頼る意識が大切です。ホルモン剤に関しては、5年以上使用することで乳がんの発生率が幾分増加する可能性が指摘されていますが、実際には短くて2〜3ヶ月、長くても3年程度で治療が完了する場合がほとんどです。その他漢方薬や自律神経調整剤、向精神薬などの薬も、きちんとその効果と副作用を理解して適切に服用していれば、必要以上に恐れる必要はありません。

 

更年期には、その不調から生活習慣の改善や維持が困難になってしまうこともあります。襲い来る自律神経失調で生活の質を落とさないためにも、薬や心理療法と上手に付き合って更年期を乗り切りましょう。

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