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更年期の治療の1つとして漢方薬を試してみる

 

更年期障害の治療において、ホルモン剤と並んで広く使用されているのが漢方薬です。ホルモン剤が ”減ったホルモンを補充して若さを維持する薬” なら、漢方薬は ”更年期のつらい症状だけを取り除いて、徐々にからだをホルモンが少ない状態に適応させていく薬” と言えます。また、漢方は人それぞれのからだをベストの状態にすることを目的としていますから、 ”ホルモンが直接の原因ではない不調” にも効果が期待できます。

 

漢方薬は飲み始めて大体2週間ほどで効果が現れます。薬効が穏やかである分、副作用のリスクもホルモン剤と比べてかなり低めです。万が一副作用が現れても、使用を中止すればすぐに収まる場合がほとんどですから、とっても安全・安心な薬と言えます。他にも子宮内膜症などの既往症があるためにホルモン剤での治療ができない人でも、漢方薬であれば更年期障害の治療が可能というメリットがあります。

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ただし、症状が重い更年期障害には漢方薬では対処しきれないことも。その場合はまずホルモン補充療法を行い、症状が軽くなったら漢方薬に切り替えるなどの工夫が必要です。また、漢方薬はホルモン剤と同時に服用することができますから、重い症状にはホルモン剤、ホルモンが原因でない不調には漢方薬、というように上手く組み合わせることもできます。

 

それぞれのメリットとデメリットを加味しても、ホルモン剤と漢方薬にはどちらが正解という答えはありません。しかし誰でも気軽に試せるうえ、からだそのものの改善を図れる漢方薬は、更年期障害を疑ったなら一度は試してみたい薬と言えるでしょう。また、漢方薬は薬局などで入手がしやすいことも利点なのですが、自身の「証」に合っていない種類の場合、効果が得られないことがあります。

 

漢方薬においても、やはり最初は専門知識を持つ医師や、薬局の薬剤師に選んでもらうのがおすすめです。
病院における更年期障害の治療では、漢方薬・ホルモン剤ともに健康保険が適用されます。

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